(男性)アイドル漫画第2巻である。なお、宇宙人要素は2巻にして予測通りほぼ消えている。
漫画「ドルメンX」2巻あらすじ
冒頭はまず、隊長とちょっと親しくなった業界仲間の先輩格の男性アイドルの少年が、女性関係をマスコミにリークされてしまうというところから始まる。
この問題の解決(解決するわけではないが)までが序盤の流れ。
そして、いちおうアイドル活動をすることになり、路上デビューライブなどもし、そして、リキミュというアイドル俳優としての登竜門的舞台へのオーディションを隊長とイチイが受ける、という流れになる。これがだいたい2巻のあらすじとなる。
漫画「ドルメンX」2巻ネタバレ
ヨイは先輩アイドル(棚代という名前)に対してどちらかと言えば好感情を抱いている。しかし、基本根がアイドルオタクであるので心情は複雑である。
「彼女がいるとかいたとかいう事実よりもそれが発覚したということが問題」
「彼女がいるのが当然というのが現実であるとしても」
「私たちは現実なんかにお金払ってない」
理不尽であるが、こういう人たちがいるからアイドル産業が成り立っているというのもまた事実なのである。
で、どうするかという話になる。どうするかったって棚代の問題であるからドルメンXにできることなど基本的には何もないのだが(事務所の社長に、何かできることはないですかと直談判しに行ってねーよと突っぱねられている)、結局棚代は事実を認め、関係者にもファンにも頭を下げ、そして芸能界を引退する(多分。少なくとも事務所は辞めた)道を選ぶのであった。
さて、本編は続く。アイドル活動をするわけなので、ダンスや歌の練習などを(ちゃんとプロのトレーナーについて)やることになる。具体的に何をやるかというと、とある女性アイドルグループのダンス振付けのフルコピーである。
これがまあ、恥ずかしい内容なのだが、「恥など捨てろ さもなきゃここから消えろ」と先生はシビアである。まあそういう職業を選んでいるのだから当然ではある。
で、ライヴをやるために曲が一曲必要、という話になる。サイは曲作りが趣味という触れ込みになっているので、「お前作れ」と隊長から無茶振りを受けるが、結局作ることになる。
ところが後日、「サイは確かに曲作りが趣味だが、いままで一度も作品を一曲完成させたことがない」という話が出てくるのである。
これについては感想のところでまた語ろう。
ひと騒動あるが、サイは一皮むけてどうにか曲を完成させる。そして、路上ライヴデビューはまずまずのすべりだし、となる。ちなみにちょっと前のことになるが、隊長にはファンレターを寄越すほどのファン(もちろん女の子)ができたりもしている。
その次はオーディション編だ。リキミュという、まあどういうものなのかはこの巻では概説しか説明されないので分からなくていいと思う、とにかく舞台に立つためのオーディションの、同じ役(つまり一人しか選ばれない)に隊長とイチイが挑戦することになる。
長い激闘の末、最終的に、イチイがオーディションを制してその役を得る。2巻はここまでである。
漫画「ドルメンX」2巻の感想
2巻で個人的に一番面白かったのはサイがらみのエピソードである。サイが曲を完成させられないのは何故か。それは、「心のどこかでカッコつけている」からだ。「カッコいいものを作りたい」と思ってしまっている。
だから、一つの作品を完成させたとき、それが「カッコ悪い(かもしれない)」というプレッシャーに耐えられない。それで、メロディーやフレーズだけ延々作って自分を誤魔化していたのである。
筆者にも似たような経験があるから分からないでもない。これは割と誰もが乗り越えなければならない、大きな壁というやつである。ここまで真っ直線に作品上でテーマにしている作品を見かけるのは珍しいけれども。
ドルメンX
トップアイドルになれば、地球征服できんじゃね? ってことで、目指してみることにした隊長(クール系?リーダー)・イチイ(熱血系ムードメーカー)・ニイ(フェロモン系人気No.1)・サイ(インテリ系頭脳班)の顔だけはいい4人+ドルヲタ女子・ヨイ。手始めに「ジャノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受けてみるも、ナメてかかったらさあ大変! そこはキラキラだけどこわい、幸せだけど痛い、本気にならざるを得ない世界! 夢を仕事にしようとがんばる全人類に捧ぐ―― 「カッコいいって、何だ!?」
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