漫画「月曜日の友達」2巻あらすじ
夏休みが明けて、秋が始まる。夏休みの間は月曜日の夜に会うのは止めていた透と茜であるが(何故かと言うと、夏休みの夜に学校に集まったりすると他人にバレる危険性があるから。そういうあたりはリアリティある描写をやっている作品である)、元通りの日々がやってきた、と茜は思う。
ところが、秋になって一つ変わったことがある。
ガラの悪い男子生徒たちとつるんで日頃の学校で透になれなれしく付きまとっていた火木という少女(1巻から登場している)が、一人で行動するようになったのである。もっとも、一人で行動するようになっても、透になれなれしいことに変わりはない。
茜は火木のことが嫌いである。透をいじめているものだと思っているのである(実際はそれほどまでのことをしているわけでもないし、火木には悪意は全然なかったことが後で分かるし、透もそこまで嫌がっていたわけでもないのだが……)。
そしてある日。茜は火木に食って掛かる。透に付きまとうのはやめろ、と難詰したのである。
ちなみに昼間の学校では他人のふりをしている透と茜なので、火木には話が飲み込めない。
「何言ってんだ お前ら別に仲良くもなんともないだろうが」
ここで、茜は言ってはいけないことを言ってしまう。つまり、透と月曜日の夜の学校で会っていることを話してしまったのである。透からは、絶対に誰にも話すな、と言われていたことであった。
で、話してしまった、ということはあっけなく透にバレて、そして言われる。
「もう、月曜日の夜に学校で会うのはやめよう」
漫画「月曜日の友達」2巻ネタバレ
そして、冬がやってくる。茜はめっちゃくちゃ落ち込んでいる。
「今日もまた月曜日が来た」
「月曜日が嫌いだった」
「でも月曜日を好きになった」
「そしてまた……月曜日が嫌いになった」
透と火木は普通に仲良くなっている。それだけではなく透は他の女生徒とも普通に交流するようになっている。当然であるが茜はそれらの事実が面白くないのであるが、実質的に絶交を言い渡された身であるのでどうすることもできない。また、透はポーカーフェイスであるので、本心では何を考えているのかもまったく分からない。
そんなこんなでくさくさしていると、茜はある日女友達に言われる。
「何があったの?月野透と」
誰も知らなかったはずの関係であるが、分かる人には分かってしまうのである。まあ、そりゃ分かるわな。しのぶれど色に出でにけりわが恋は、ものや思ふと人の問ふまで、とは言ったもので。
で、結局ある日透が(昼間に)茜のクラスにやってきて、猛烈な大アタックをかます。何が起こっているのか、事情をまったく知らない人間が見ても「ああそういうことか」ということが分かるアレである。要するにつまり青春というやつだ。「君が好きだ」という数語こそ、はっきりとは言わないが、まあそういうことである。ガールミーツボーイのお約束的帰結とでもいうか。
さて、透と茜とついでに火木は友人関係を形成し、ともに青春を過ごすようになった。その過程において、茜が超能力に覚醒して空を飛んだりもするが、物語の構造の前においてはそれは既に些事である。めでたしめでたし。
漫画「月曜日の友達」2巻の感想
一巻は「不思議な少年と悩める少女のガールミーツボーイ」という色彩であったが、二巻はもうはっきりと恋愛ものであり、そして青春ものである。青春それは君が見た光、僕が見た希望。
この作品は何がいいって、全二巻、それも「春夏」「秋冬」で綺麗にまとまっているのが美しくて良いと思う。中編くらいの長さで青春もの、というくくりの中ではこれだけの作品はそうそうあるまい。
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