ナンバリングは4巻であるが、ちょうど原作小説の2巻に入るところなので、実質的には新章スタートの巻。
ちなみに筆者は2巻を読んだことがあるはずなのだが、内容がまるっきりうろ覚えなのでオチなどは覚えておらぬゆえ、実質初見作品としてレビューさせていただく。
漫画「ゴブリンスレイヤー」4巻あらすじ
ゴブリン軍との戦争が終わった後、エルフ・ドワーフ・リザードマン(ちなみに、かれらも主人公ゴブスレ氏と同様、固有名称は明らかになっていない)の三人(+見習い女神官)と一緒のパーティーで活動するようになったゴブスレ。
ほんの少し、ほんとうにほんの少しだけだが、人当たりが丸くなったようである。冗談を飛ばして、ほかの四人に仰天されたりもするし、ゴブリンとなんら関係ないギルドの仕事を手伝ったりもする。
ギルドの仕事というのは、ほかの冒険者のギルドの査定の立ち合いである。ギルド員は若い女性であるので、まあ、用心棒のような立ち回りだ。
いちおう昇級試験なのだが、当たった面接相手というのがタチの悪い冒険者であった。
簡単にいえば、ズルをして仲間との分け前を個人的にくすねていた小悪党である。実質的な追放刑に相当する処分を言い渡され、小悪党は考える。この場を暴力的手段によって斬り抜けられないか、と。
だがその場でゴブスレ氏が見張っているのである。ゴブスレはゴブリンにしか興味がないが、ゴブリン以外の対象に攻撃を加えないとかそういう善良な存在なわけではない。小悪党は「やばい これ飛び出したら俺 一撃でやられる」と考え、ゴブスレに自分がやられるところを幻視する。
なお、どうでもいいしこの手のライトノベル(これはコミカライズ版だが)に非常によくあることではあるが、ギルド員のおねえさんはゴブスレにホの字である。脈はなさそうだが。
漫画「ゴブリンスレイヤー」4巻ネタバレ
その後、ゴブスレはギルドに入ったゴブリン退治の仕事を引き受け、他の四人を誘いに行く。誘いに行くというか強制である。仮にほかの四人の中で行かないという者がいる、あるいは四人とも同行を拒否した場合はゴブスレは一人で行ってしまうに決まっているので、まあ実質的に強制なわけである。
さて、今回はちょっとばかり風変りな依頼だ。都市の中にゴブリンが出る、というのである。絶対にあり得ない現象というわけではないが、珍しいらしい。ゴブリン狩りに人生を捧げているゴブスレのキャリアをもってしても、二回目、であるという。
さて、依頼主はなんか盲目の美女である。昔はブイブイ言わせていた冒険者だったが、油断してゴブリンにやられてひどい目(割とガチでひどい目)にあったことがあるらしい。
さて、ゴブリンが巣食っているのは地下下水道(実質的には地下迷宮)である。そこにゴブリン退治にゆく一行。舟に乗って水路を移動して襲撃してきたり、トラップを用いてゴブスレ一行を閉じ込めて襲撃したりと、やることが異常に知的で、これは背後にゴブリン以外の何者かがいるらしい、とゴブスレは推論をたてる。もっとも犯人は(他に誰もいないので読んでいればバレバレだけど)この巻では明らかにならないので、いちおう伏せておこう。
最後、閉じ込められたゴブスレ一行がゴブリンチャンピオン(強力なゴブリン)の襲撃を受ける、というところで次巻に続く。
漫画「ゴブリンスレイヤー」4巻の感想
相変わらずゴブスレの手口はえげつないが、それももう通常営業なので、仲間たちも動じなくなっている。だが、書いた通りほんの少しだけ丸くなりつつあるゴブスレがなかなかいじましい。
ゴブリン以外の登場人物(ゴブリンと縁のある人ではあるけど)も脇を固めてきて、長いシリーズらしい積み重ねに入ったという感じである。
ゴブリンスレイヤー
冒険者になったばかりの女神官は、初めての冒険で、弱小モンスター・ゴブリンの思わぬ脅威にさらされる。そこに現れたのは、「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる、粗末な鎧を身にまとった男だった。男は、無慈悲なまでに淡々とゴブリンを狩り始めていく…。ゴブリン退治に取り憑かれた男と、彼を取り巻く少女たちの活躍を描くWEB発大人気ダークファンタジーを、衝撃的なハイクオリティでコミカライズ!! 原作者・蝸牛くもによる書き下ろしSSも収録!!
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