全2巻完結の漫画「マーダー・インカーネイション」をレビュー。2巻では第6話〜最終話までが収録されています。1巻と同じく2人のエピソードを中心に物語が展開。
謎多き漫画だが、謎多きまま結末を向かえる漫画でもある。
サスペンス×ミステリー系の漫画が好きな方はこの漫画が醸し出す独特な雰囲気や謎を楽しめるはず!
目次
漫画「マーダー・インカーネイション」2巻のネタバレ
古谷明日香のエピソード
1人で定食屋を切り盛りする古谷明日香のエピソード。
彼女には幼稚園生である優太といった一人息子がいる。夫とは別れており実家暮らし。実家には頑固な親父さんが1人。
そんな生活の中、明日香の定食屋に元夫である恭次(きょうじ)が来て金の都合をして欲しいと相談されてしまう。一度は帰るが日を改めて再び店に訪れる恭次。店で暴れ、手がいっぱいの明日香は優太の送迎を忘れてしまう。
雨の中、迎えにいくと川で溺れて帰らぬ人になった優太の姿が…。そこに美国麻衣が登場。なんと水の上を歩いているのだ(笑)
今までと同じ条件。24時間以内に3人の命を奪えば息子:優太を蘇らせるといった提案をする麻衣。
明日香を心を鬼にして恭次と彼女を殺る。最後の1人は自分を選ぼうとする明日香。しかし、実父に止められる。事情を実父に話すと自分が最後の1人になると死を選ぶ実父。
事故の現場へ行くと優太が蘇っていた。
しかし、明日香は気づく。
優太の体に一点だけ変わった様子があることに。それは優太の肩に今までなかった形のホクロのようなモノがあることに。そして、この形のホクロは明日香にもついていた。
なんとも意味深な終わり方をするエピソードになっている。
加納晴彦のエピソード
最終エピソードである加納晴彦編は話が複雑。孤島にて生き残りと甦りをかけたサバイバルバトルが繰り広げられる。このエピソードの主役である加納晴彦はIT会社社長。
友人や会社の人間をクルーザーに乗せてバカンスを楽しむ予定であった。
しかし、1組の友人夫婦が拳銃を持ってきて船上にいる全員で心中をしようとする。知らずに出てきた晴彦の妻:美雪が撃たれてしまう。混乱で船も座礁。晴彦達は孤島で助けを待つことに。そこに美国麻衣が登場して晴彦に3人を殺れば、妻である美雪を蘇らせると提案する。
ここから美雪を蘇らせるためのサバイバルが始まる。
漫画「マーダー・インカーネイション」2巻の結末
この漫画の結末は加納晴彦のエピソードで幕を閉じる。しかも大ドンデン返しといった感じで結末を迎えていきます。実は美雪の兄であり、晴彦の義兄でもある哲也も麻衣から同じ提案を受けていました。
死闘の末、島に行き残った人物。それは晴彦ではなく哲也。
しかも…美雪と哲也は晴彦の莫大な遺産を頂くつもりで美雪と結婚させていた事実まで出てくる始末。友人夫婦が心中するつもりだったのは計算外であったが哲也・美雪の兄妹は計画通りに晴彦を始末して遺産を手に取ることが可能となった。
最後は2人の元へ救助船がやってきて幕を閉じる。
美国麻衣の謎を残したまま終わる異色のシリーズ
この漫画の最大の謎である美国麻衣はどのようにして死者を蘇らせるのか…といった謎を残したまま漫画は終わる。蘇った人間にできる3つのホクロなど。謎が謎を残したまま終わるので賛否両論はあろうが個人的に楽しむことができた。
2巻完結なので興味が出た人は是非、チェックして欲しい。ちなみにこの漫画は3DCG技術を利用して描かれているよう。絵が特徴的で漫画の物語と合っているのも魅力の一つです。
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