宗教にハマる人って何なの…?と思っている人にはカルチャーショックを受ける漫画が「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」ではないだろうか。私もこの漫画を読んで新興宗教の実態を知って衝撃を受けました。
この漫画は著者である”いしいさや”先生が実際に体験したベースを元に構成された作品になっており、宗教にハマっている家の子に産まれ、体験してきた「普通」との違い。そして著者が宗教を抜けるまでの過程がリアルに描かれています。
この漫画を読んでいて思ったこと…
たまに宗教の勧誘にやってくる人達がいるけど、皆このような生活をしているのだろうか…。正直、自分には耐えられないし、今まで通り玄関口で「結構です」と言わざるを得ない内容であった。
新興宗教を知る、理解するための一冊としてお勧めできる漫画でもあります。
目次
漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」ネタバレ
この漫画は1巻完結型になっており、12エピソード+あとがきが収録されています。作中にはよく「エホバ様が救ってくれる」と言うような言葉がたくさん出てくるので著者の母親は「エホバの証人」の信者であった模様。
理不尽な宗教の教えに沿うことでまともな学校生活が送れないのは読んでいて悲しくなる場面。
また両親二人が信者ではなく母親だけなのが少しは救いだったかも。父親は宗教などを信じていない普通の人。クリスマスにプレゼントをあげるシーンなどは和みムードであったが、その後、母親によって虚しくも崩される場面には苦笑いしました(笑)
特に衝撃の強かったエピソードをピンポイントでご紹介していきます。
世の子と遊んでも楽しいわけがない…
まず宗教に入信している人間とそうでない人間を分けていることに驚きました。自分たちの教団以外の子は「世の子」といった扱い。
このエピソードでは母親に叱れる覚悟をしながら友人宅に遊びに言っても良いか聞く著書。遊びに行く許可がおり、自分の生活では出てこないものを貰ったり、体験して、自宅に帰ると母親からまさかの一言。
「世の子と遊んでも楽しいわけないよね」
母親の圧力に負けて納得したふりをする著者。といったエピソード。
鞭によるお仕置き
著者の宗教では親に従順であることが義務付けられているようで反抗しようものなら鞭で打たれるお仕置きが待っているといったエピソード。
寝ていた著書に奉仕に行くよ〜と声をかける母親。
寝ぼけていたのか著者は「奉仕か…行きたくないな…」とぼやいていました。その言葉を聞き逃さなかった母親。著者を畳の部屋に連れて行きます。
そこでベルトでしょうか。
細い方、太い方を選ばせ、ズボンとパンツをおろし、四つん這いポーズを取らせてお尻を叩くといった鬼畜なお仕置き。その後、母親から出た言葉も鬼畜。
「ありがとうございます」は?
これが嫌で母親に好かれる子供になろう…といった著者の気持ちが非常に伝わってくるエピソードでもありました。
漫画「よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話」結末・感想
他にも多くの衝撃的なエピソードが語られていますので是非、読んでみて欲しい一冊です。
ちなみに結末は今までの生活はおかしいと思い、母親に気持ちをぶつける著者。その出来事以来、著者は奉仕や集会に行くこともなくなりました。
それでも今まで守ってきた教えが身体に染み付いており、教えに背く行動を取る度に罪悪感から逃れることができなかったようです。
ただ、宗教の教えから解放された著者。タバコを吸いながらの笑顔で「あっこの人は救われたんだな〜」と思いましたね。結末は良かった、良かったと思える内容なので嬉しかったですね☆彡
それにしても、宗教によって様々だとは思いますが、常識を逸脱した行為があり恐怖を感じました。この漫画は子供の心の葛藤や心情が丁寧に描かれているので子供に宗教の教えを課せている親にも是非、読んで欲しい作品です。
よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話
さやちゃんが幼いころ、母が新興宗教へ入信。信者たちが目指すのは、神の教えの通りに規律正しく行動し、崩壊後の世界で復活し、楽園で永遠に暮らすこと。さやちゃんは二世信者として母親や周りの信者から厳しく監視され、学校でも浮いた存在に。交際禁止、漫画禁止、国歌禁止、輸血禁止etc…禁止だらけの生活で感じたことを、ありのままにつづる、衝撃の告白漫画。
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