セブンティウイザン、全5巻の4巻である。
漫画「セブンティウイザン」4巻あらすじ
4巻はじめの時点でみらい1歳6か月。保育園に通い始める。両親が仕事をしているからというわけではないが、体力的な問題など何しろ事情が事情なので、そういうことにしたわけである。
前巻では全然赤ん坊だったみらいだが、言葉も始まり、他の保育園児とコミュニケーションを取れるようにもなり、だいぶん大きくなった感じだ。
今巻ではそんなに大きな波瀾や動きなどは特になく、子供のいる家庭の平和で温かい空気がこれでもかというくらいに描かれている。
漫画「セブンティウイザン」4巻ネタバレ
最初のエピソードはみらいを連れて入園式に行くところから。みらいが「はと!はと!」と言っているから何かと思ったら、「ハートマークの模様の服が着たい」ということらしい。ほんとうは入園用に用意した服が他にあったのだが、本人が気に入っている以上はそれを着せていくことになる(というか言うとおりにしないとめちゃくちゃグズるからどうしようもない)。子供には勝てないのだ。
さらには、保育園の途上乳母車で公園に通りかかると「おりる おーりーる」と言い出す。いつも遊んでいる公園なのである。以前ここで、みらいが転んだときに他の子供にだんごむしを見せてもらってご機嫌になった、という出来事があり、それで保育園に入れる決意をしたといういわくの場所らしい。
というわけで保育園に着く。乳母車から下ろすだけでまた、一苦労である。乳母車のシートベルトを自分で外したがるのだ。そんなこんなで、何をやるにも時間がかかってしょうがないのである。ほんとうに子供の世話というのは大変だ。
ちなみに他の子供にしても似たようなものなので、子供が泣いたり騒いだりをいちいち気にしていては何もできない。というわけでごく簡単に、短く入園式が済ませられる。
それからはひたすら保育園に通わせる日々である。ちなみによほど事情をよく知っている知り合い以外はみんな、主人公老夫婦のことはみらいの祖父母だと認識している。まあ、そう思うのが当たり前であるし、いちいち訂正してまわってもいないらしい。
ところで保育園に無事入れられたということもあって、朝一は清掃会社のバイトを始める(夕子は体力を養いつつ育児に専念)。もう定年後だし働くつもりもなかったのだが、まあ子供がいれば先立つものがいるのは当然だ。
ちょっとだけ気になるのは、保育園の帰りがみらいは早いと言うこと。他の一般的な母親たちは仕事が終わってから迎えに来るわけだが、夕子はそうではない。それが悪いというわけではないが、多少引け目に感じるところがあるのである。
さて、コミュニケーション能力がぐんぐん高まっていくみらい、保育園で友達とケンカしたりもするようになる。絆創膏一つのことではあるが、ちなみにどの子どもと何があったとか、相手の親は誰だとか、そういうことはトラブルを招く可能性があるので教えてもらえないのだそうだ(こちらから謝りたいという理由でもだめ)。
みらいはイヤイヤ期である。何を言っても嫌がり、自分で決めたがる。だが、それもまた子供がすくすく育っているということの証だ。今巻では、自分で上ることも降りることも最初はできなかった公園の滑り台に、登って滑る事ができるようになるなどという一幕も描かれる。
漫画「セブンティウイザン」4巻の感想
というわけで、終始ほぼ平和で、愛と幸福に溢れる日々が描かれている。
いきなりこれを4巻から読み始めるもの好きな読者もあまりいないとは思うが、初期の頃の胃を掴まれるような緊張感からは解放されたという感じだ。では残り一巻、御紹介して終わりにしたいと思う。
セブンティウイザン
その日、江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。「私、妊娠しました」。終活、そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。超高齢出産夫婦がおりなす全く新しい家族の物語が始まる。夫婦の愛に、あなたもきっと涙する。
応援よろしくお願います!(ポチッとタップしてくれると喜びます♪)
大人向けブログランキング