御紹介するのが遅くなったが3巻である。ちなみに4巻も既に出ている。
漫画「セブンティウイザン」3巻あらすじ
2巻巻末の続きで、お食い初めの話から。
まあ、たいした話ではない。近所の人と仲良くなって、ママ友ができたりもする。まあ、誰も初見で「この老婆が産んだ赤ん坊である」という事実を見抜くことのできる者はおらず、「お孫さんの世話ですか大変ですね」などと言われるところから始まるパターンがお約束なのであるが。
ちなみに主人公夫妻の住んでいるマンションは「ストーク鴨南」という。知り合ったばかりの住人仲間にも、赤ん坊が生まれるなどの変転が起こる。
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漫画「セブンティウイザン」3巻ネタバレ
さて、紹介したのは随分前になるが2巻のときに書いた、「大変な出来事」についてである。みらいがちょうど生後六か月、というところで。
夕子が倒れる。
救急車で病院(普通はあり得ないのだが、背景事情が事情であるので特別に、みらいが生まれた産婦人科のある大学病院に搬送してもらうという流れになる)に運び込まれ、けっこうな長患い。最終的には元気を取り戻すのだが、実に心臓に悪い流れである。
さて、救急搬送だから朝一もついていかなければならないが、みらいをどうするか、という話である。朝一は病院に連れて行こうとするのだが、異変に気付いて救急車の前に出てきた隣人たち(例の、知り合ったばかりのストーク鴨南の人々)が、我々が面倒を見ます、と言って買って出てくれる。
医者の見立てでは病状は「敗血症」。免疫力の落ちた老人にはよくある病気である(らしい)。育児などで疲労が重なっているときにはさらにそうなりやすい(らしい)。全部作中の医者の説明の受け売りであるのだが。
さて、老人ひとりでの育児生活の始まりである。隣人の巻田さんところは2歳の子と0カ月の子がいるのでそんなに頼りっぱなしになるわけにもいかない(病院に見舞いに行くときなどは任せるが)であるし。
朝一は基本的に家事をあんまりやりなれていないので何かと大変だ。そして夕子の方は夕子の方で、赤ん坊を家に置いたままでは気が気でなくて病院に入れておくとかえって精神不安を生じるというので、主治医は渋りながらではあるが退院を認めてくれる。結局、2週間ほどで退院できたらしい。
なんだかんだで、大波乱のある巻なのであるが、最終的には明るくまとまる。次巻予告によると4巻から保育園に預け始めるそうである。
漫画「セブンティウイザン」3巻の感想
正直なところ夕子が倒れるというのは「終わりへのフラグかな」と思わないでもなかった。前にも何巻かの感想で書いたが、まず、子供は育ち続けるので、どこまで話が続くのかという前提があるわけである。片親が欠けて終わる、というパターンかと本気で心配してしまった。
しかし全体的には、特に1巻のときほどの重苦しさはない。何が違うって、家に赤ん坊がいるということがまったく違ってくるのである。これは筆者に妹がいるから知っているのであるが、小さい子供が家にいるとそれだけで家庭というのはとても明るくなるものだ。
あくまでも一般論としてはだがそういうものである。
ところでみらいの成長についてだ。「あらすじ」とか「ネタバレ」とか銘打って語るほどのことではないので上では触れてこなかったが当然、作中みらいは成長を続けている。ハイハイができるようになり、歯が生え、おすわりができるようになり、寝返りが打てるようになり(ただし、寝返りがえり、つまりうつぶせからあおむけに変わることはまだできない)、離乳食を食べるようになり、そして首が座った、というのが現状だ。
明るい雰囲気が設定の根幹の重苦しさを和らげるような、そんな作品となってきている。
セブンティウイザン
その日、江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。「私、妊娠しました」。終活、そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。超高齢出産夫婦がおりなす全く新しい家族の物語が始まる。夫婦の愛に、あなたもきっと涙する。
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