漫画「最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~」は北上祐帆先生の漫画。表題作と共に他3作品が収録されているオムニバス作品だ。「最凶ストーカー」といったタイトルの漫画は衝撃的であった。もう一種のホラー(笑)これを読むだけでも価値あり!
その他、もう1人の自分が現れて好き放題遊びまくるといった『ドッペルゲンガー』、自分と瓜二つの女性と出会い、双子と発覚して生活を入れ替えてしまうお話の『もう一つの人生』、最後は若年性認知症を発症した主婦と家族の生き様を描く『家族の残像』が収録されている。
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目次
漫画「最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~」ネタバレ
最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~
英二と美沙はカップルであり、2人は結婚の約束をした婚約者同士。しかし、英二には『蛍姫』といった醜い女性が3年間ストーカー行為をしてくることに頭を悩ませていた。
とにかく蛍姫はヤヴァイ(笑)
ドアノブをガチャガチャしたり、毎日ラブレターをポストに投函していたり…そんな障害がある中でも英二と美沙は愛し合う。ちなみにそこまで酷いストーカー行為なら警察に言えば〜なんて思うかもしれないが警察にも報告しているが解決してくれないといった設定だ。
ある日を境に英二は会社を1週間も休む。心配になった美沙が英二の自宅を訪れて驚愕。
髭は伸びっぱなし、睡眠障害に陥っており、1週間ろくに寝ていないと言う。その原因は作ったのは他でもない蛍姫。英二の会社に顔を出して自分が婚約者だと会社の人間に挨拶をしていたらしい。
自暴自棄に陥る英二。慰める美沙。2人の脳裏に蛍姫を『殺る』といった考えが浮かぶ。
2人は計画的に準備を整える。英二は蛍姫を誘いドライブデート。美沙は蛍姫を埋める穴を掘っていた。そして2人は蛍姫に手を出す。帰らぬ人となる蛍姫。とりあえず英二とドライブ中の蛍姫の肩スリスリ行為は漫画でも鳥肌が立つ(笑)
蛍姫を消した2人の生活は順風満帆であった。無事に結婚もして幸せな日々を送る。そんなある日…美沙の胸に蛍姫の人面疽が浮かび上がる。
英二にもバレて相談の結果、人面疽の出た右胸を削除。しかし、美沙の身に奇怪な現象は続いていた。人前で自慰行為をしたり、手が勝手に動いたりと…実は左胸にも蛍姫の人面疽が現れていたのだ。蛍姫の呪いを解くため左胸も削除する美沙。
嵐の夜、2人は愛し合っていると再び美沙の体に異変が…次は美沙のヘソ周りに蛍姫の人面疽が現れるのだ。これがきっかけで2人は離婚。
またある日、美沙は体が勝手に動いてしまう現象が訪れる。自然と向かった先には英二の住むアパートであった。英二を襲ってしまう美沙。蛍姫の呪いを解くため、美沙は英二に自分を殺せと指示をする。美沙に手をかける英二。お腹にあった人面疽も消えていく。
そして英二は刑務所へ。
しかし、蛍姫の人面疽は英二に移っていた。英二のとんでもない所に寄生した蛍姫。怖いんだけど笑ってしまう。是非、最後は漫画で確認して欲しい。
ドッペルゲンガー
自分と瓜二つの人物が登場して思いもよらない行動をしている。ドッペルゲンガーの行動は益々エスカレートしていき、元カレ、旦那などに手を出す始末。
最終的にはもう1人の自分と対峙して手をかけるが同時に自分も死んでしまう。
ドッペルゲンガーは正にもう1人の自分であり、内に秘める欲望に忠実。日々の生活に不満を抱えていた主人公:若菜の写し鏡であったのではないだろうか。
もう一つの人生
こちらの短編は実母との出会いによって発覚する双子(百合・さくら)のストーリー。かたや平凡な家庭を持つ百合。かたやヤクザの妻であり何不自由ない生活をしていた、さくら。
さくらの提案で2人は生活を逆転することに。
百合はさくらの生活をして始めて知ることになる…服役中のヤクザの妻であることに。任侠の世界で生活することが無理だと感じた百合はさくらに連絡をして入れ替えをやめてもらおうとするが音信不通。
開き直った百合はさくらのフリをして生活に馴染んでいく。同時に監視役である世良と恋仲になってしまう。2人は恋の逃避行をするも組員に射殺されてしまう。
生き残ったのは派手な生活から地味生活へ入れ替えたさくらだった。百合に悪いと思いながら人生の続きを生きる決意をするさくら。
家族の残像
若年性認知症を発症した主婦の家族の苦悩や葛藤を描く短編漫画。
徐々に物忘れが激しくなり、あることないこと呟くようになる主婦:杏子。徐々に家族も崩壊していく。決め手は旦那が昔からの浮気相手であった女と再婚をすると家に招いた時。ボケながらも母の言っていたことが正しかったと感じる娘:夕花は家を飛び出して自分の幸せを掴むといった内容だ。
とにかくドロドロとしたヒューマンドラマ系だ。
全ての思い出が残像になってしまった夕花だったが自分の築く家庭は消えることのない家族にすると強く思う少し泣ける内容になっている。
漫画「最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~」感想
他の話も面白いのだが表題作品である「最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~」が突き抜けすぎている(笑)執念の蛍姫さんは本当に小並感満載だがヤヴァイとしか言いようがない(笑)
鳥肌が立つような恐怖の短編ストーリー漫画が好みの方は是非、チェックしてみてください。
下手なホラー漫画より蛍姫の方が怖くて夢に出てきそうな感じです(笑)
最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~
「何よ、あんな女――殺してやりたい!」恋人の永二と交際中の美沙には大きな悩みがあった。それは永二をストーキングする自称「蛍姫」という、デブでブスな女! 永二が引っ越しても付きまとい続けて3年。新しい会社に初出勤した永二は会社に先回りした蛍姫がいることを知る。さらに蛍姫は永二の婚約者だと触れ回っていた! 逃れられない最凶ストーカーに狙われたカップルの苦難を描いた表題作「最凶ストーカー~粘着ブス女の呪詛~」
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