漫画「映像研には手を出すな!」2巻のあらすじ
1巻からちゃんと話は続いているのだが、新展開に入る。
「ロボットアニメを作る」という話になるのである。
映像研に予算が出ることになったのはよいが、予算が出るということはしがらみもできるということである。ロボット研というのが同じ高校にあって、でかいハリボテロボットを製作しているのだが、そことタイアップして、ロボットアニメを作るのだ。
で、何分なのかはよく分からないが実際にアニメを作る。文化祭で発表。ストーリーの骨格だけを言えばそれだけではある。
漫画「映像研には手を出すな!」2巻のネタバレ
あんまり伏線は無かったような気はするが、浅草も金森も水崎も割と理系オタクであるらしい。「そもそも人型の巨大ロボットなどというものは現実的ではない」という話を展開し、ロボ研と話がもめたりする。
ロボ研も理系オタクなのだが、当たりまえだがロボ研などやってるくらいだから、人型巨大ロボットにこだわりのあるオタクである。
「人型巨大ロボットでなければならない!」
「でも現実的にはロボットって人間大を越えるとほとんど用途がなくなるんだよね」
「そんなことは問題ではない!人型!そこに美学があるのだ!」
みたいな感じであるが、まあ一緒になって作品を作るわけではないし、思想が違っていてもさほど問題はない。感情的対立と葛藤を描くというような作品ではないのだし。
で、実際作られるアニメは「怪獣vsロボット」である。
むらっけのある浅草が「やっぱりロボットなんて非現実的なものはやめてパワードスーツにしない?」などと言い出したりもするが、そこは金森がちゃんと手綱をとって約束通りのものを作らせる。
ところで水崎ツバメについて大きく話が動く。文化祭に、ちょっとした事情で、これないはずだった親が来ることになり、隠れてアニメ制作活動をしている(親には禁じられている)ということがバレてしまうのである。
そこで、そもそもなぜ財閥令嬢が、映画俳優になることを強要されるという(あんまり常識的には考えにくい)流れになっているのかということがちゃんと説明されるのだが。
水崎ツバメは天才的な演技能力の持ち主であるらしい。(台詞で説明されるだけだからよく分からないが)
そのツバメの才能を見い出し、女優の道に進ませようとしたのが二人とも役者である両親なわけだが、「ツバメは役者としての才能があるだけではなく、アニメ制作に対する才能もあったのだ」ということを納得するのだ。
別に親子葛藤を描くのがテーマの作品じゃないので、親に反対されて云々、というのはこれで終わりじゃあないかなという感じ。
漫画「映像研には手を出すな!」2巻の感想
一巻で感じた作品そのものの持つ勢いは、「ロボット編」に突入したところでかなり流れを変えた。正直に言うとちょっとだけ「えっ?」と思った。思ったが、しかしやはり巧緻に富んだ作品であることに変わりはない。
一巻の紹介では描かなかったが、この作品の魅力の一つは、「映像が幻想的である」ということだ。
実際にそうであるその場面と、登場人物が解説している「こういう映像のアニメを作りたい」という画像とが、シームレスにコマの中に一緒に収まっていたりするのである(申し訳ない、言葉で説明してもどうにも分かりにくいと思う。そのあたりは実際に読んでいただくよりほかはない)。
あともう一つある。突然、巻末とかではなく作中に、設定資料画みたいなものが描き並べられたりするシーンがちょくちょくある。そのデザインのレベルが非常に高いのも見どころの一つだ。
ともあれ。現状2巻までで紹介を終えることになるが、本当に、次から次へと世の中新しい恐ろしい才能が出てくるものだとしみじみ思わされる作品である。
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